エルメスブランドの歴史・特徴・コンセプトと人気の商品

更新日:2023年10月27日

フランスの高級服飾ブランド・エルメス(HERMES)はエレガントな大人のためのブランドとして知られており、株式合資会社エルメス・アンテルナショナル社が世界展開を行うファッションブランドです。

現代では女性向けブランドのイメージが広まっていますが、創業当時は馬具の専門店であり現在でも男性用アイテムを多数展開するなど、高級で上質な製品を多数世に送り続けています。

この記事では、エルメスのブランドコンセプトや歴史、ブランドとしての特徴を踏まえて男性にも人気の商品を紹介します。

ブランド独自の美学である「エスプリ」を大事にするエルメスをより深く知りたい方、男性にも使える商品を探している方は、ぜひ参考にしてください。

エルメスのブランドコンセプト

エルメスとは、創業者の名字を冠したフランスのブランドです。創業者・職人・従業員一人ひとりが「エスプリ」を重視してきました。

エスプリとはフランス語で「機敏にはたらく才知や機知」を指し、日本語で端的に言い表すことは難しいのですが、「時と場所に応じたお客様への配慮や機転」と言い換えても良いかもしれません。

たとえば、イギリスから女王が来仏した際にはバラの花びらをまいて盛大にお祝いをし、女王陛下の来仏にふさわしいパフォーマンスを魅せました。

店頭でスカーフのウィンドウショッピングをしている高齢の一般人女性にはむやみに営業をかけず、「スカーフがお客様に見られることを喜ぶので、直接ご覧になってください」と機知にとんだ声かけを行うなど、相手や状況に合わせた対応を徹底しています。

同時に、ユーザーの手にとられる製品についても「いいものを作る」ことへの誇りと情熱を一人ひとりが受け継いでいます。いいものとは何かを作り手自身が考え、体現していくことで本当に長く使える良質な製品が生み出されているのです。

つまり、言葉では表しきれないホスピタリティ(真心)がエルメスには備わっており、それこそがブランドのコンセプトとして製品に反映されているのですね。

エルメスのブランドへの哲学は、ロゴマークである「デュックとタイガー」にもよく表れています。馬車・馬・従者の3者からなるエルメスの伝統的なロゴマークには、馬車に乗る人の姿だけが描かれていません。

これは、「主人」である乗員をあえて消すことで「製品を購入したあなたが主人である」と解釈できます。さらに深読みをすると、「エルメスは最高品質のアイテムを用意しますが、それをどのように使うかは主人次第である」という意味が込められているのです。

ロゴマークにもあるとおり、エルメスは創業当時から初代がこだわり続けてきた良質な製品を現代に継承し、製品を生み出しています。

職人が丁寧にプロセスを重ねて作り上げるバッグやファッション小物などの製品は、製品を長く愛し続けられる人や、適切な場所に製品を携えていける人を対象としていることがわかりますね。

どんな製品でも雑に扱うとその価値は損なわれてしまいますが、主人である購入者・ユーザー自身が「適切に」取り扱うことで、馬車は正しい方向に進むことができます。

エルメスのアイテムを所有する際は、これらのブランドのこだわりと本質に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

参考:エルメス公式ページ

エルメスの歴史

エルメスの由来は、1837年にフランス・パリにて馬具を専門とする工房を構えたことに始まります。創業者のティエリ・エルメスはドイツで生まれ、フランスの第一共和制の元でフランス国籍を保持していました。

15歳になるころ家族全員を病気と戦争で失い、フランス北部に孤児として移り住み、乗馬用の馬具を作る職人として技術を習得。すぐれた技術を持っていたエルメスは、1837年にパリへ進出。高級馬具の工房を開き、見た目の美しさと品質を兼ね備えたアイテムを世に送り出していきました。

ファッション性も備えていた馬具は発売当初から上流階級の間で話題となり、30年後の1867年にはパリ万国博覧会に鞍(くら)を出展、銀賞を受賞。それらの功績を経てフランス全土に名前が届くと、皇帝に即位したナポレオン三世も馬具を発注し、いよいよ皇帝のお墨付きを得たブランドとして世界中に知られるようになりました。

1878年に創業者が亡くなると、息子のシャルルが2代目に就任。時代は馬車から自動車へ変化し、馬具の受注が少なくなってくると、これまで培った技術をもとにファッション分野への進出を決意。

創業者の孫で3代目のエミールは、エルメス初のバッグ製品「オータクロア」を発表。1900年にはロシアを訪問し、当時の皇帝ニコライ二世に謁見、馬具およびバッグ製品を売り込むことに成功しました。

その後も、バッグ製品としては初のファスナー付きアイテムを発表、時計やアクセサリー分野にも進出し、精巧かつエルメスらしい高品質な製品が揃っていきます。

モナコ王妃が愛した「ケリー」バッグや、エルメスを代表する時計「アルソー」など現代にも続くシリーズが次々と完成し、2000年代からはカジュアルラインにも着手。伝統を維持しながらも、着実に進化を続けています。

エルメスのブランドの特徴

エルメスのブランドとしての特徴は、第一に「品質の高さ」が挙げられます。高級馬具の専門店として工房を構えたことが始まりであり、その原点を守るべく現在も一流の職人が皮革製品や宝飾品の製作に携わっています。

馬具の専門店であったため素材選びにも定評があり、皮革素材については一流かつ長く使えるものを厳選して採用しています。一流の素材を選ぶことが機能性の向上にも繋がる、エルメスらしい姿勢が見てとれますね。

また2000年代には、環境問題の高まりを受けて「サステナビリティ」への配慮を打ち出しています。

5代目のジャン氏はインタビューで自身のブランドを「社会との接点を持ち、役割を果たしていく集団だ」と表現。環境への配慮は単なるポーズではなく、流れに乗って責任を果たしていくものだとの覚悟を表現しました。

2019年のレポートでは、水の使用量を2018年比で7%削減、産業エネルギーも2%の削減に成功したと発表。さらに無駄を省き、持続可能な社会を目指していくことを明言しています。

エルメスは女性のイメージがある?男性にも人気の商品とは?

エルメスは1967年に初のレディース用ワードローブの製作販売に着手しました。その際、女性のファッションデザイナーが起用され10年以上にわたってワードローブを手掛け、エルメスの女性的なイメージが定着していきました。

現在も衣類・アクセサリーを中心に女性のイメージが定着していますが、馬具製品から始まったブランドはもちろん男性にも人気。ここからは、メンズに人気の高いアイテムをピックアップして紹介します。

バッグ

皮革製品の専門店であるエルメスならではのバッグ製品は男性にも大人気。年代を問わず使える書類ケースやショルダーバッグは、堅牢性と耐久性を備えておりデザインもシンプルなものから男性的な雰囲気まで揃っています。

レディースと同じく、バッグのサイズや色柄が豊富なので好みのアイテムが必ず見つかります。ビジネスマンの普段のスタイルを格上げしてくれるアイテムとして、あるいは普段の装いにこなれた雰囲気をプラスしたい時にも取り入れたい逸品です。

【クールヴェールの買取実績ご紹介】エルメスのバッグ
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関連記事>>エルメスで人気のメンズバッグ5選!選び際のポイントも紹介

財布

財布はオン・オフを問わず長く愛用できるものを持ちたいところ。小物にこだわりたい方にもエルメスのアイテムは人気があります。

財布は定番の長財布や二つ折り財布に加えて、コインケースやカードケースなども揃うため、必要に応じてアイテムを揃えていく楽しみも。さりげなく箔押しされたブランドロゴと、丹念に作られた革素材の美しさが高級感を醸し出してくれます。

トップス

エルメスのメンズラインの中でも人気の高いトップスは、ラフに着られるTシャツからビジネス用のシャツ、冬用ニットまで幅広くラインナップ。

色もベーシックな白・黒をはじめ、エルメスのコーポレートカラーであるオレンジを大胆に配したデザインもおすすめです。

ブランドロゴが前面に描かれたパーカー、適度な高級感と着心地の良さを兼ね備えたスウェットシャツなども手に入ります。

エルメスのスーツ

エルメスのメンズラインの中でも、エルメスのメンズスーツは上質な生地を使用し、ディテールまでこだわっているものばかりです。

さらに詳しくエルメスのメンズラインの特徴や軌跡について知りたい方は、こちらからご覧ください。

エルメスの買取実績や参考価格はコチラからご覧ください。

下記の記事では、エルメスのスーツの特徴について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>エルメスのスーツの特徴とは?メンズスーツのラインナップもチェック

持続可能かつ良質な製品を生み出し続けるブランド

今回は、エルメスが長く使える美しく良質な製品を作ることへのこだわりと、社員一人ひとりがユーザーであるお客様への真心と配慮を心がけていることを紹介しました。この記事を読んでいただくことでエルメスブランドの特徴がご理解いただけたと思います。

エルメスの製品をはじめ、高級ブランドを売却する予定の方はぜひ専門のバイヤーが在籍する「クールヴェール」にお任せ。価値を適正に査定・判断したうえで売却の相談を行います。ぜひこの機会にご利用ください。

クールヴェールではブランドを熟知したスタッフがスーツや革靴等、幅広いアイテムの高価買取を行っています。

スーツ買取りならクールヴェールご相談ください。

この記事の監修者

監修者の写真

鈴木義彦

株式会社クール・ヴェール 代表

<学歴>

高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)

<職歴>

1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。

2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。

2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。

2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。

2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。

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