シングルスーツとダブルスーツの特徴と着こなしのコツ

公開日:2022年4月28日 / 更新日:2024年1月4日

スーツの主な形は、「1列ボタンのシングル」と「2列ボタンのダブル」です。
シングルスーツとダブルスーツには、それぞれ適した着用シーンがあります。
そのため、用途を明確にした上でどちらが最適かを選ぶと良いでしょう。

意外と知られていないダブルスーツの着こなしも、いくつかのコツを掴めば上手く組み合わせられます。
本記事では、ダブルスーツの特徴やコーディネートのコツも解説しています。これらの知識を深めて、スーツ選びにお役立てください。

シングルスーツとダブルスーツの違いとは

「フォーマル向きなのはダブルスーツ」、「普段使いはシングルスーツ」というイメージがありますが、近年その違いはほとんどありません。

作りの違いとしては、ボタンが1列に並んでいるデザインを「シングルスーツ」、2列に並んでいるデザインを「ダブルスーツ」と呼びます。

ダブルスーツの歴史を振り返ると、19世紀まで遡ります。もともとは、乗馬用の衣装として作られていたものがダブルスーツの原型と言われています。

日本では1980年代にダブルスーツが大流行し、いわゆるバブル期のビジネスパーソンの多くが着用していました。「トレンディドラマ」が流行った時期でもあり、ドラマの中で男性が着用しているイメージが強い方も多いでしょう。

このようなイメージから、「昔に流行って廃れたもの」、「ダサイ」といったイメージを持たれていました。

しかし、最近は古いイメージを払拭するような、新しいダブルスーツがデザインされています。ハイブランドのディオールやグッチからもダブルスーツがリリースされており、再び注目を集めていると言えるでしょう。

ダブルスーツの魅力(特長)

ダブルスーツにはどのような特長があるでしょうか。あえてダブルスーツを選んで欲しいときや、最適なシーンを解説します。

主な特長は以下の3つです。

  • 個性を出せる
  • ビジネスシーンでも活躍
  • 冠婚葬祭にも最適

1着持っていれば、どんなシーンにも対応できるのがダブルスーツの魅力です。

個性を出せる

シングルスーツの人が多いなかで、個性的なダブルスーツを着用していると存在が際立ちます。また、肩幅が広いがっちりとした体系に見せてくれるダブルスーツを着用していると、貫禄のある雰囲気も出せるでしょう。

昨今のダブルスーツは、デザイン性も兼ね備えながら威厳を保てるような見た目に仕上げてくれます。自分を奮い立たせたいときには、ダブルスーツが一役買ってくれるでしょう。

ビジネスシーンでも活躍

ダブルスーツは年配の方に好まれる傾向とされてきたため、若い人がビジネスシーンで着用するのは珍しいことでした。

しかし、近年のダブルスーツはシンプルで細身なものも多く、日常的に着用されることも増えてきています。企業の規定にもよりますが、毎日の通勤に着用しても問題ありません。

一部に限っては「地位のある人が着用するべき」といった慣習もあるため、ケースバイケースで着用を検討しましょう。

冠婚葬祭にも最適

冠婚葬祭の際にはダブルスーツが活躍します。重厚な印象のダブルスーツは、特に年配の方に好印象を与えられるため、フォーマルな場には最適です。

ただし、昨今はマナーも多様化しているため、冠婚葬祭の場にシングルスーツで参列しても何の問題もありません。

どちらを選ぶかは好みになりますが、しっかりと決めたい時にはダブルスーツがおすすめです。

ダブルスーツの種類

スーツにはたくさんのパーツがあり、組み合わせ次第でまったく違う雰囲気になります。
違いを知っておけば、スーツ選びの際も参考になるでしょう。

  • ボタンによる種類の違い
  • スーツの襟の違い
  • ベントの違い

それぞれのパーツにこだわって、自分好みのダブルスーツを選びましょう。

ボタンによる種類の違い

ダブルスーツと言えばボタンが特徴的ですが、ボタンの配置に主に2つの種類があります。

 

6つボタン

6つのボタンを配置したスーツです。
オーソドックスな着こなし方は、真ん中のボタンだけを留める方法です。
逆に真ん中を開けて下だけを留めると、こなれた着こなしに見えます。
一方、ラフすぎる雰囲気になってしまうため、ビジネスシーンには向きません。

 

4つボタン

基本的に下のボタンだけを留めて着用します。右側のボタンは飾りとしてついているだけです。

スーツの襟の違い

スーツの襟部は「ラペル」と呼ばれ、さまざまな形があります。
それぞれの形に名前がついているのですが、以下では代表的な3つのラペルを紹介します。

 

ピークドラペル

「尖った」という意味を持つピークは、下襟の先端が斜め上向きになっているのが特徴です。ダブルスーツの襟はピークドラペルが多く、豪華でドレッシーな印象を感じられるデザインです。

 

ノッチドラペル

「V字型の切り込み」という意味のノッチドラベルは、もっとも一般的な襟の形と言えます。シングルスーツの多くに採用されておりシャープな印象です。

 

セミピークドラベル

ピークドラベルとの違いは、下襟のカットです。下襟は水平にカットされているため、ピークドラペルより柔らかい印象になります。

ベントの違い

スーツの腰部分に入っている切れ目を「ベント」と呼びます。
シングルにもダブルにもある仕様で、生地の可動域を広げて着心地を良くする役目です。
ベントの種類は以下の3つです。

  • ノーベント:裾の切れ目がない仕様
  • センターベント:真ん中に1箇所の切れ目
  • サイドベンツ:左右2か所の切れ目

※2箇所なのでベントの複数形のベンツ

下記の記事では、ジャケットのベントについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>スーツの後ろ姿は重要!フックベントとは?

ダブルスーツの着こなしのポイント

ダブルスーツをかっこよく着こなすためには、どんな点に注意すれば良いでしょうか。
以下の3つのポイントを抑えてスマートな着こなしを実現しましょう。

  • デザインにこだわる
  • コーディネートにこだわる
  • ブランドにこだわる

それぞれを解説します。

デザインにこだわる

ダブルスーツをスマートに着こなすためには、自分に合うデザインが重要です。以下の2つのポイントをチェックしておきましょう。

 

着丈

ダブルスーツはジャストな着丈を選ばないと、だらしない印象に見えてしまうことがあります。近年の流行は、短めの着丈を選びフィット感のあるコーディネートにすることです。

一般的なスーツの着丈は、お尻が隠れる程度の長さが基本ですが、ダブルスーツの場合はもう少し短めを選んでおくと失敗しにくいでしょう。

 

ボトム

ダブルスーツに合わせるボトムはタック入りのものがおすすめです。肩幅がしっかりと見えるダブルスーツのジャケットの場合、ボトムが細すぎるとバランスが悪くなります。

ダブルスーツにはワンタックまたはツータックの、ゆとりのあるボトムがよく合うでしょう。

コーディネートにこだわる

ダブルスーツに限りませんが、スーツ選びの際には合わせる小物アイテムも大事な要素です。スーツに合う商品を選んでおきましょう。

 

ネクタイ

ダブルスーツは胸元が狭いため、ネクタイの柄が見える範囲も限られます。どのくらい見える範囲があるのか、事前に確認しておくと良いでしょう。

また、ダブルスーツはクラッシックな印象を感じる人も多いため、落ち着いた雰囲気のネクタイのほうがマッチしやすいです。

 

小物

ダブルスーツを着用する際は、ポケットチーフやカフスボタンなどもしっかりコーディネートしましょう。

合わせるアイテムは、スーツとネクタイの色を邪魔しないカラーが最適です。また、金属製品はゴールドよりもシルバーのほうが様々なシーンで使えるのでおすすめです。冠婚葬祭の際は特に、華美にならないよう気をつけましょう。

柄にこだわる

ダブルスーツを初めて購入する際は、まずは無地の生地が最適です。その他に人気の柄は、ストライプやチェック柄です。ダブルスーツの着こなしに慣れてきたら2着目以降は個性的な柄にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

幅広く着用できる無地のダブルスーツがクローゼットにあれば、どんな時でも慌てずに対応できます。ビジネスでもフォーマルでも使える柄なら、活用できる場も多いでしょう。

おしゃれなダブルスーツで人と差をつけよう

いかがでしたでしょうか?
ダブルスーツとシングルスーツの違いや、それぞれの活用シーンについてご理解いただけたでしょうか。

近年は各ブランドから多くのダブルスーツが発売されており、着実にファンを獲得しています。若い年代の人はダブルスーツに馴染みがないかもしれませんが、一度チャレンジしてみることをおすすめします。

スーツを着用する際には、ネクタイやカフスの他、靴やバッグなどトータルコーディネートを楽しみましょう。

クールヴェールではブランドを熟知したスタッフがスーツや革靴等、幅広いアイテムの高価買取を行っています。
スーツ買取りならクールヴェールご相談ください。

この記事の監修者

監修者の写真

鈴木義彦

株式会社クール・ヴェール 代表

<学歴>

高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)

<職歴>

1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。

2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。

2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。

2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。

2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。

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