スーツジャケットの正しい持ち方とは?シワにならずスマートに見せる方法

公開日:2023年6月3日 / 更新日:2024年1月4日

上下スーツの上着となるジャケットは、かっちりとスーツを着こなす際に「顔」となる部分でもあります。パンツよりもシワや汚れが目に入りやすいため、メンテナンスやケアは十分に行い、普段から正しい方法で扱わなければなりません。

ジャケットをシワ汚れなくこまめにケアしている人でも意外に見落としやすいポイントに「ジャケットの持ち方」が挙げられます。

この記事では、スーツジャケットの正しい持ち方と取り扱いのマナーを中心に取り上げます。夏と冬それぞれの扱い方についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

スーツのジャケットの正しい持ち方

スーツのジャケットを脱ぐときは、普段着のように脱いでそのままハンガーに掛けることもできますが、正しい持ち方ではありません。

スーツの表地は屋外の空気に直接触れているため、ちり・ほこり・花粉といったものが付着しています。それらを訪問先や滞在先で振りまかないために、裏地を表に返して畳むのが正式なマナーとなっています。詳しい手順をチェックしていきましょう。

手順①上着の両肩に手を入れる

ジャケットの両肩に両手を入れて、ジャケットの内側が体の正面に来るように向けます。下からジャケットの肩を持ち上げるイメージで保持しましょう。

手順②肩同士を合わせるように半分に折る

次に、両肩の端同士を合わせるようにして、半分に折り曲げます。縫い目同士がくっつくように折り合わせるときれいに見えます。

手順③両肩に入れた手のどちらか一方で両肩の生地をつまみもう片方は外に出す

両肩の内側を下側から手で支えた状態で、どちらかの手を外します。まだジャケットを支えているほうの手は内側から生地をつまむようにして持ちましょう。今回は左の手を外し、右手を右肩部分でつまんでいるイメージを想定します。

手順④ジャケットを裏返す

右肩と右手はそのまま動かさず、そこを支点にしてジャケット全体を裏返します。きちんとつまんでいないと左右の肩の位置が崩れ、全体的に形が崩れてしまうため注意が必要です。

この時点で、ジャケットの内側の布が外から見えており、右手のみでジャケットがぶら下げて持てる状態になっています。

手順⑤襟を整える

ジャケットを裏返した状態で、倒れている襟を起こして整えます。襟の折り目も揃え、フロントカット部分を両方合わせて手で持ちます。

手で肩部分からフロントカットへ持ち替えますが、右手である必要はありません。また、生地を裏返しながら型崩れをしないように形を変えている最中のため、襟以外の部分を折り曲げる必要はありません。

手順⑥背中側と前立てを整えて半分に畳む

最後に、背中心と呼ばれる背中の中央部分を畳みます。フロントカットと背中心が並行に並ぶように重ね合わせます。

すべての面が裏地になっている側を内側に折って半分に畳みます。ジャケットをイスにかける場合はイスの背もたれ部分に二つ折りにしたジャケットの下半分が沿うようにしてかけると、襟まわりが背もたれに触れる心配がありません。

二つ折りにしたジャケットの上半分、襟まわりを背もたれに直接被せてしまうと、その部分が型崩れを起こし傷みやすくなります。

下記の記事では、スーツを長持ちさせるコツについて解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>スーツを長持ちさせるコツは?丁寧に着て高く買い取ってもらう方法

スーツのジャケットを扱う際のマナー

次に、スーツのジャケットを普段から扱うための正しいマナーをみていきましょう。ボタンやフラップなど、あまり意識していない部分にもマナーが存在します。

ボタンは全部閉めない

スーツジャケットにはフロントボタンが付いており、寒さを感じたときはボタンを留めることで保温効果を与えます。しかし、2つボタンの場合は上の1つめだけを留め3つボタンは上の2つを留めるのがマナーです。

実は、一番下のボタンは留めるためのものではなく「飾り」として付けられています。実際に一番下までボタンを留めてみると、ジャケットとしての形が崩れてしまったり、座ったときにお腹まわりにシワが入ったりするのが確認できます。一番下は余分なものとして開けておくように意識しましょう。

下記の記事では、2列ボタンのデザインとなっているダブルスーツの着こなしについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>シングルスーツとダブルスーツの特徴と着こなしのコツ

フラップはポケットの中にしまう

スーツポケットの部分にフタのように被さっているものは「フラップ」と呼ばれています。ポケットの中にほこりが入り込まないように取り付けられたもののため、外にいるときはフラップも外に出しておくのがマナーです。

外では出したままにできますが、室内ではポケットの中が汚れる心配は少ないため、フラップも中にしまいます。出しっぱなしにしていると屋外でのマナーを屋内に持ち込んでいると思われるため、建物などに入るタイミングでフラップもポケットの中に入れておきましょう。

かしこまった場では脱がない

冠婚葬祭、面接、重要な人物との面会、重要な会議やイベントなどのかしこまった場面では、ジャケットの着用が基本になります。

スーツスタイルはジャケットも羽織ってこそ正しい装いになりますから、かしこまったシチュエーションでは暑くても脱がないように注意が必要です。

【夏】ジャケットの扱い方のポイント

ここからは、汗をかきやすく出番があまり多くはない夏季のジャケットの取り扱いポイントをみていきましょう。

ポイント①移動中は脱いでも大丈夫

かしこまった場面というのは、移動中にはほぼ発生はしません。そのため、電車やバスなどでの移動中は脱ぐことが許されています。

夏はできるだけ涼しい装いで過ごしたいですし、熱中症のリスクを抑えるためにも移動中だけは脱いでおくと良いでしょう。

ただし、脱いだときにシワや汚れが付かないように注意が必要です。暑いからといって雑に扱わないように気をつけて脱ぎ着をするようにしましょう。

ポイント②取引先や面接では着用する

フォーマルな場面以外に、取引先や面接など職場関係の場面でもジャケットの着用は必要です。カーディガンだけ、ベストだけの状態は完全なスーツスタイルではありません。

【冬】ジャケットの扱い方のポイント

冬季間は防寒着としても活用するジャケットですが、着脱のタイミングはマナーとして押さえておきたいところです。冬の取り扱い方についても詳しくみていきましょう。

ポイント①コートは訪問先に入る前に脱ぐ

スーツジャケットの上にコートを着用している場合、どちらも着たまま室内に入るのはマナー違反になります。コートは屋外用のアイテムなので、訪問先に入る直前に脱いで手に持ち、入室するようにしましょう。

ポイント②上着の下にニットを着ない

ジャケットの代わりにニットを着て、その上にコートを重ねるコーディネートはカジュアル過ぎるため、フォーマルな場面ではコート→ジャケット→ベストのような順番で重ね着をしましょう。

コート→ニットのほかにも、コート→カーディガンやコート→ブルゾンなど、ジャケット以外のアイテムを重ね着するのもマナー違反になります。

マナーに配慮したスーツスタイルが大切

今回はジャケットの取り扱いについて詳しく紹介しました。ジャケットはコートと同じく屋外で着用する衣類なので、ほこりや花粉を持ち込まないために裏地を表に返す方法が正式なマナーとして知られています。

ジャケット自身にも汚れやシワが付かないように注意しながら、着脱のタイミングもチェックしてマナーを踏まえたスーツスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

クールヴェールではブランドを熟知したスタッフがスーツや革靴等、幅広いアイテムの高価買取を行っています。
スーツ買取りならクールヴェールへご相談ください。

この記事の監修者

監修者の写真

鈴木義彦

株式会社クール・ヴェール 代表

<学歴>

高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)

<職歴>

1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。

2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。

2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。

2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。

2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。

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